イギリスで生きてみる
by pirimiso
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
キューバ音楽のノリのいい軽快さと、気だるいもの悲しさが入り混じって
ここちよい「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」
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なかでも、オマーラ・ポルトゥンドの声が好きだ。
さりげない、だけど多彩な表現力に、聴覚が彼女の声に集中してしまった。

ライ・クーダーの名前は70~80年代のポップスに混じって
時々耳にして知ってたケド、どんな音楽をやってたかは思い出せない。

あまりキューバ音楽にも予備知識なく観始めたのだ。

ハバナの町並みの朽ち果て加減が、たまらなくイイ味を出している。
スペイン式の豪勢な建築も、行き届いた手入れをされずにくすんだ佇まい。
通りでは、家々の入り口でたむろする人たちのやり取りがあたたかい。

さすがのJoeもキューバには行ったことが無いので、
2人で「うわあー!! 行ってみたいねー!」とタメイキ混じりでさけんだ。

ライ・クーダーが、縁あってこの老ミュージシャンたちを取りまとめて
アルバムを作り上げ、コンサートを催し、
ベンダース監督がこのフィルムを撮って、
世界中の人たちに極上の音楽の存在を知らしめたのは
なんとラッキーだったことだろう。

9.11以降ならば、
カーネギーホールでキューバの国旗を掲げることが可能だったろうか?

キューバ入りして撮影する許可を得るのは困難だったという。、
ライ・クーダーがヒラリー・クリントンの上院議員選時に多額の献金をしたのは
夫ビルの根回しを依頼する為だったのではないか、との嫌疑を受けたという。
ホントかどうかはともかく、
キューバ敵視を強化してる今の政権では、まず不可能だろう。

それと、何と言ってもこのミュージシャンたちはみな、すごく高齢なのだ。

この映画が作られたのは、時にかなっていたと言えるだろう。

カストロ革命後、不遇な歳月を送ってきた彼らの心からの喜びが、
皺の刻まれた笑顔で演奏される音楽からダイレクトに伝わってくる。

喜びと苦悩こそ人生なのだ。

いま、一段と市民生活に規制を増しているというキューバの政情。
その中でも、明るさを保つ人たちの表情はまぶしい。

単純に善悪基準で推し測ることのできない要素を
たくさん見せてくれそうで心ひかれる国、キューバ。行ってみたい・・・。

素直に「生きているのはすばらしい奇跡」と、思わせてくれる映画だ。
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by pirimiso | 2005-05-18 00:44 | JOEと映画を
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