イギリスで生きてみる
by pirimiso
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「30年前の中国&新しい中国」 from NIGHTLINE
ABCテレビのNIGHTLINEを録画したから観ようと、Joeが言う。

c0048612_238574.jpg"The New China"

30年前、テッド・コッペルは中国に渡り
大学教授とその学生たちを取材した。
文化革命の脅威に直接的に晒された教育者の苦悩と、
攻撃する側にいた若者たち。
30年後の今、かつての心境を語り合う彼らの生の声を聞いて、
「ワイルド・スワン」を読んだ時の強い印象がよみがえる。

読後、あまりにも詳細に描かれた当時の状況に衝撃を受けたわたしは
Joeを相手に感じた事を延々と語り続けた。
不十分な英語能力のため、話している途中で言葉の迷子になりそうなのにもかかわらず、熱に浮かされたように知ったばかりの中国について話を止めなかった。
(そういう時のJoeの忍耐力には感謝するのみ・・・)

カレはそれを覚えていて、わたしがこの番組にきっと関心を持つと見たのだ。
(そのとおり!読まれてしもとるがなー。)

教授は「学生の批判を歓迎するような発言をするしかなかったのだ。」という。
政治的に体制に反する発言をすることは自分だけではなく、
家族をも危険にさらすことになる。
学生の批判は自分のためを思ってくれての事と言いながら、
批判を恐れつづけていたと過去を振り返って語る。
実際には「批判」どころではなく、
襲撃を受けて命を落とす教師は少なくなかったのだ。

番組は、現在のコンピューター世代の大学生たちとの対比も試みる。
「信念よりなにより金が第一」と言い切る豊かな都会っ子は、
30年前の若者世代とは全く違って見える。

しかし、ここでは触れられてはいなかったが、反日デモのうねりが
この冷めたように見える世代から巻き起こった事も見過ごせない事実である。

テッド・コッペルが最後に締めくくったように
中国にあるのは資本主義であって、民主主義ではないのだ。
30年前と大きく様変わりしていても、
根本的に言論統制下での構造は残されている。

アメリカの社会の偏向した部分は、拝金主義から生じた歪みを通して
他のどの国に見られるよりも明白に現れている。
なのにもう1つの大国も異なるイデオロギーを持ちながら、
同じゴールを目指そうとしているのだ。

Joeが指摘するのは、中国人のstraight seriousnessと巨大なパワー。
経済的成功のみを、その力で推し進めようとするなら
アメリカを上回る脅威を世界中に及ぼすだろう。

歴史の若い大国と、長い歴史を誇る大国と。
今後、どんな共通点と相違点を目にすることになるのか。

わたしには、中国はいろんな意味で興味の尽きない国である。
文化革命のような、信じがたい経験を経た国だからこそ
その英知を見せてほしいと願っている。
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by pirimiso | 2005-05-23 18:14 | JOEと映画を
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