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イギリスで生きてみる
by pirimiso
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シンガポールのジェントルマン / バンコクの日々③
とっても、久しぶりにタイ滞在時のことを書こうとしてるのは
日差しが強く、夏っぽくなってきたからかな?
窓から入る西日がまぶしい・・・

・・・・・・・
スターバックスで落ち合ったシンガポール人のZaiは
早口で快活におしゃべりする印刷会社のヤング・エグゼクティブ。
インターナショナルな仕事をしている彼の話す英語は完璧で、
シンガリッシュと言われるシンガポール人特有の言語とは違う、
とJoeは評していた。

けど、聞き取りにくいのは早口のせいばかりではないのだ。
シンガリッシュがどんななのか知らないけど、
Zaiのサウンドは未知の言葉のように響く。

うー、なに言ってんだかわからーん!

こう言うとシンガポールのなまりが
わたしのリスニングの妨げのようだが、実際はそれだけじゃない。
じつは、わたし、イギリス人の英語も苦手なのだ。

Joeはイギリス人ではあるけど、
長年日本に住んでいて、イギリスに帰るよりアメリカに行くほうが多いこともあって
アメリカナイズされたイギリス英語と言えるだろう。

普段それに慣れてるからか、本場?ロンドンからの男の子の言葉にも
なじむのにすごく時間がかかった経験がある。
「おいおい、それってホンマにエーゴか?」って思ったくらいよ~

耳慣れないリズムの英語が苦手なわたし。
聞き取れない理由は自分にあるのだよ・・・
こりゃ、慣れるしかないなー。

マシンガンのように続くZaiの言葉の攻勢に、200%の聴覚を集中させる。
この世にZaiの声以外の音は存在しないかのように・・・。

頭の芯がジンジンジンジン。なんか、もー疲れてきた・・・。
バンコク深夜着で、あんまり寝てないからなー。

「タイの美味いモンが食いたい」というのが
メールで伝えてあった唯一のメッセージだったので、
Zaiおすすめのタイ料理レストランへ案内してくれるという。

スタバを出て、バンコクの熱気の立ち込める雑踏を歩く。

Zaiの歩く速度といい、路上の屋台をのぞくわたしに付き合うポジションといい、
足元に並ぶ商いの品々にわたしがぶつかったりしないように気づかってくれる
ちょっとした心配りといい・・・
なんという洗練された紳士ぶりだろう。

これが、シンガポール式のエスコートというヤツ?
シンガポールのオトコのオンナへの気配りは最高だと聞いたことあるけど。

Joeと歩く時と比べてカンゲキしてしまう。

わたしを置いて、さっさと先へ歩いていってしまい、
やっと追いついたら1人でアイスクリーム食べてたりするJoe・・・
(西欧式のレディーファーストみたいなのは、あくまでも形式なんだなって感じる。
 Joeは日本にいる時には忘れることに決めてるみたいだよ。)

Zaiにとっては、わたしはお客さんだから丁重に扱ってくれてると
わかっていても、すごく好印象。
アメリカなどで受けるレディーファーストの儀礼とは
全く質の違う自然な動きの数々に、アジアの優雅さを感じる。
あー、イイ人に会えてラッキーじゃー!!

レストランでは、アルコールはあまり飲まないというZaiに遠慮することなく
ビールでイイ気分になり、話がはずむ。

シンガポールのこと、タイでの暮らし、日本のことや
(ちょうどその時期イラクへの爆撃を始めた)アメリカのことやら・・・
仕事柄いろんな国から来る人と接するというZaiは、素晴らしい話し相手だった。
聞き取りにくかったはずのZaiの言葉も抵抗なく理解できるやんか!

やっぱり、言葉って気持ちの壁がはずれると通じてしまうんやねー。
初対面でちょこっと緊張してたんやろなー、ガラにもなく。

彼が本物のジェントルマンだというのが、
ジンワリ伝わってきてリラックスできたのだろう。
ビールが効いたとも言えるけどさー。
by pirimiso | 2005-06-06 17:37 | タイ・マッサージ気分
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