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イギリスで生きてみる
by pirimiso
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命のポテト
挽肉をたっぷりのニンニクと玉ねぎと炒め合わせてワイン少量で軽く煮込んだものに、
茹でジャガイモというのがディナーのメインだった。
「毎日ポテトが食えたらHAPPY]というJoeは満足そう。
そして、その後いつものように映画ビデオみながら、
ヤツはポテトチップをバリバリ。
おいおい。
コレステロール値を気にしてるんじゃなかったかい?
マッシュポテトにフレンチフライ、ポテトサラダやイモコロッケ。
そんなイモ料理をこよなく愛するJoe、Englishman・・・

「イモばっかり」とついその食生活をバカにしてしまうけど、
いかん、いかん、われわれ日本国民も毎日毎日コメ食ってるんだよー。

150年さかのぼる昔、アイルランドではジャガイモの疫病のせいで
大飢饉があって100万以上の人が飢え死にしてしまったという。
そんな悲惨な暮らしから逃れるように、
新大陸に希望を託して多くの人々が海を渡った。
それくらい大英帝国にはイモばっかりに依存してきた食の歴史があるのだ。
近年になってブレア首相は、
150年以上前の政府による農業政策が充分でなかったことが大きな犠牲を生んだと、
アイルランドの人々に正式な謝罪を表明している。
とにかくそんな因縁含みのあるイモは、人の命を支えてきた絶対的な存在、
当然のものとして毎日彼らの食卓にのぼるのだ。
時に日本人がコメを神聖視したりしながら、
あたりまえの事として毎日飽きずに食べつづけているように。

南米からジャガイモが伝わってくるまえの英国庶民は何を食べて生きていたんだろうね。
by pirimiso | 2005-02-22 22:29 | イモ食う者・マメ食う者
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