イギリスで生きてみる
by pirimiso
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カテゴリ:JOEと映画を( 31 )
エレファント
先週から時々、アメリカ、ミネソタ州のレッド・レイクで起こった
銃乱射事件のことを考えている。
犯人の少年は、映画「エレファント」の殺戮シ-ンを観て感激していたという。
映画はコロンバイン高校での事件をベースに作られたものである。
2人の少年が実行におよぶまでの時間経過と、
犠牲者たちが殺されるまでの時間とをリンクさせながら
再現フィルムのようにストーリーは進んでゆく。
犯人の2人の孤立感が、心に突き刺さってくる。
そして、犠牲になる者たちもみなそれぞれに孤独感とたたかっている。
華やかなグループからバカにされ傷つく少女の鬱積する思いは、
犯人の少年たちの絶望感よりも深いものであったかもしれない。
そしてまた、美しさを誇る少女らの側は
拒食症への道へと向かっているという皮肉さ。
出口がないように見える様々な現実に、
終止符を打とうとするかのように犯行が始まる。
恐怖を感じる間もない死。
逃げ隠れて息をひそめる恐怖の死。
一人一人があまりに生々しく
観るのがつらいシーンであった。

レッド・レイクの少年の心を躍らせたのは何だったのだろう。

アメリカでは、学校での銃撃事件は頻繁に起きている。
今回は犠牲者の数がコロンバインに続くものであったから、
日本でも配信されるニュースとなったのだろう。
特徴的な点は、それがネイティブの人々の居住地域であったこと。
この種の事件は、今のアメリカ社会のどこででもありうることで、
ネイティブの社会問題とは別個の事柄だという見方がされているようだが、
そうだろうか。
ネイティブの人々の状況が生む、アルコール、薬物の中毒や家庭崩壊や
子供の教育面の破綻が関係していないはずがないと思う。
そして、それは他の多くのアメリカ人の直面していることの縮図でもある。
ネイティブ・アメリカンの社会状況を見つめることは、
いまのアメリカの社会を考えるために必要なことなのだ。

こういった背景があることは考えに入れるとしても、
犯人の少年のこの極限の行為と、実行に至らせる心理については
違う角度から見る必要がある。
「心の闇」などという安易な言葉で括りたくはないのだ。
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by pirimiso | 2005-03-28 02:12 | JOEと映画を
8人の女たち
女は強い。
女はかわいい。
女は怖い。

この8人の女だけの世界の濃厚さに
息苦しいような圧迫を感じる。
たぶん、わたしにこのフランス女たちのような
「女」の要素が少ないから?
共感するところもあるけど、あの強烈なアピールを見てると
自分はどっちかっていうと、男サイドにいる気がしてくるのだ。
少なくとも、男の方が近しく思える。

一緒にいると窒息しそうで、
女は怖い。

英国男の感想も聞きたいねー。
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by pirimiso | 2005-03-21 22:26 | JOEと映画を
幸せになるためのイタリア語講座
えーん!
TSUTAYAったら、半額クーポン期間だから、
ねらってた映画みーんな貸し出し中だよ。
そいで、出会ったのがコレ。
「大人の恋物語」との、うたい文句。
これ、いわゆるラブ・ストーリーじゃない。

出てくるどの人物もみんなあっぷあっぷしながら
毎日なんとか生きている。
何かにしがみついて、ちゃんと呼吸を保とうと必死なのに
何をつかめば良いのかわからずに、
浮いたり沈んだりをくり返している。
たいていの人が、けっこう深刻な事情を身辺に抱えながらも、
そのプライベートな部分を見せずに淡々とふるまっているのは
わたしたちと同じ。

人を本当に打ちのめすのは、
社会生活上はっきり見える数々の困難ではなくて
人には話しづらい自分や家族の事。
だからこそ、そういう現実のつらさをわかち合える特別な誰かを
みんな自然にもとめてしまう。

このタイトルいかにも日本向けっぽいけど、原題名はどうなんだろう。
人生のささやかな幸福をもとめて?イタリア語というのも
安易だけど、うなづけるねー。
英語講座だと実利的すぎてロマンチックとは言えないもんね。
イタリア語講座の彼らは、それぞれ支えあえる相手とイイ感じに
なれたけど、さーて、行く末はなかなか厳しいんだろうなと思わせる。
恋愛は、最初は何もかもが容易そうで美しいけど、
お互いの中の本質的なイロイロと一緒に、相手と幸せにやって行くには
いくつも山をのり越えなきゃいけないのだから。
(と、自分に言い聞かせる・・・。)

「大人」もそういう事よくわかっていながら失敗を重ねて、何か学んだり
また同じことをくり返したりするのだ。
ああ、このサラリとした物語の描き方と深い余韻はヨーロッパ映画やねー。
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by pirimiso | 2005-03-21 13:12 | JOEと映画を
Without You
あれあれ、Joeが出かけちゃってから全然映画とご無沙汰。
このところ、時間の余裕がないのは確かなんだけどね。
映画中毒は彼で、わたしじゃないって事やねー。
この3連休は、普段あまり見ない国のフィルムを観よう。
フランスとか中国とかイラン、トルコの中東方面にもイイのがある。
TSUTAYAでかりてくる映画には当然日本語字幕しかないから、
Joeと観ることって少ないしね。
花粉ふりそそぐお外に出かけるのはあんまり気がすすまないから、
ヤツのいない部屋でのーんびり羽を伸ばすのも悪くない。
ポテトチップとチョコレートじゃなくって、
せんべいとスルメなどつまみながら♪
んー、何を観ようかな。
「寅さん」と「釣りバカ日誌」とか??

それにしても、連休ってウレシイもんですなー。
何年ものあいだ一年中が休みで
こういう感覚すっかり失くしてたから、新鮮!
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by pirimiso | 2005-03-19 02:36 | JOEと映画を
Andrea Bocelli - A Night in Tuscany
アンドレア・ボチェッリのトスカーナでのコンサート・ビデオ。
Joeが以前友人からもらったのを鑑賞。
なんてゴージャス!
ラストのサラ・ブライトマンとのデュエットにウットリする。
イタリア建築に取り囲まれた町の広場を会場にしてライトアップ。
最高のロケーションに立つ彼の豊かな表情のある声が、
スクリーンの前の私の体中に響き渡る。

いつか2人でヨーロッパを旅したら、きっとオペラに行こうね。
うん、きっとね。

それよりも今は、
アメリカ行きをひかえて風邪をひいてしまったJoeが心配。
ニンニクたっぷりのスープが効きますように。
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by pirimiso | 2005-02-28 10:25 | JOEと映画を
マスター・アンド・コマンダー
かつて、船乗りの世界にはいくつもの独特の掟があったという。
その一つが、彼らが仲間同士で歌いあう歌の歌詞についてであった。
船上では、序列が厳しく重んじられ上官には絶対服従、ちょっと悪口をささやく事も厳罰に処されるのだった。
なのに、それが歌の歌詞であればどんな悪態をつこうが咎められることがなかったのだと。
「間抜けな○○、やり手の酒場女にだまされてカラッケツ~」
「△△の背中に蹴りを入れて海へドボーンすりゃサメがきれいに片付ける~」
など、なんとでも言い放題だったようだ。
爆発的な反乱が起きないように、ストレスのはけ口は許されたのだろう。
そんな船乗りの暮らしをつづったJoeの古い本を読んだ後、
「マスター・アンド・コマンダー」を観た。
スペイン女の事を歌ってたねー。
世界各国の女を歌った歌もたくさんあって本に載っていた。
Sampan Girl という日本の女の歌は、中国語まがいの言葉がイロイロ出てきて、
やっぱり日本は中国の一部くらいに思ってたようだ。(今もあんまり変わってないかも!)
船長らはけっこうイイもの食べてたねー。
美味そうなものが登場するたびに
「これ、どんな料理?」とわたしが聞いても
Joeは「さあ?」って感じ。
古い時代やもんね。
歌や食事や水代わりの酒のこと。
ストーリー以上に船上での日常の風習が興味深い。
重箱の隅をつつくような観かたになってしまった。
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by pirimiso | 2005-02-25 15:36 | JOEと映画を
恋におちたシェイクスピア!
いちばん好きな映画のひとつ。
先日のBS放送をJoeと一緒に、まったりと。
前から彼と観たいと思ってたんだ。
英国を舞台にした歴史モノって、実際の由緒ある建物を撮っていることが多いから
フィクションも本当らしく感じさせてくれる。

英語の言葉(単語)の実に多くがシェイクスピアによって人々にもたらせれ、今では当然のように使われている。
そんな英文学の巨人も、実は芝居小屋の流行作家で、上演間際まで書きなぐるように創作していたのだと考えるのは愉快だ。
この映画のストーリーのように、天才の情熱がわきあがる泉のように言葉となって、「ロミオとジュリエット」が生まれたと信じたい。
別れなければならなかった2人のその後の人生を思い浮かべる。
でも、すがすがしさを感じる。

パルトロウはやせっぽち過ぎだと、Joe。
たいがいのきれいな女優への評価はそういうお言葉。
わたしがデブだからって、きれいな女はきれいだと言ってイイよ。
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by pirimiso | 2005-02-14 17:34 | JOEと映画を
父の祈りを
In the name of the father - 父の祈りを

先週のBBCのニュース
Gerry Conlon氏がその後に語ったように、
「肌の色、宗教に違いがあるものの、全く同じ事が今のアラブ系の人々に起きている」のだ。
Gildford Fourの前にもその後も、世界のいたるところで、根源にあるのは、偏見、差別と憎しみ。
愛する人を奪われてしまった悲しみ、憤りの力の渦がそれを助長してしまう。
映画の最後のクレジットを読んだJoeは、
彼らの無実を示す証拠を隠した大罪が罰されなかった事を知って怒っていた。
警察にも司法にも、行政府にもそれを正す正義がないのなら、
その態度こそが「テロ」である。
この映画によって英国のこの事実が広く世に知らされた。
そして今、Conlon氏の訴える言葉は世界中に向けられているのだ。
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by pirimiso | 2005-02-14 11:47 | JOEと映画を
夫婦50割引適用!!にて「スーパーサイズミー」
映画・ドラマ
2週間?程前に劇場で観た話題のドキュメンタリー。
普段からJoeと私が話し合うお気に入りのテーマ、アメリカンカルチャーと「食」。
一昨年の夏、約3ヶ月の間のアメリカ滞在中、持ち金の乏しい身にとっては
1ドル99セントのでっかいピザの1ピースがありがたかったのを思い出す。
分厚い生地にチーズとサラミ、ごくわずかないろどりを添えるグリーンペッパー。
体積的には炭水化物が80%、オイル20%、栄養的には70%が油分のカロリーが占めていそうな代物である。
味は悪くなかったけど(宅配ピザ並ってトコ)、4~5日に1度食べるのもウンザリだった。
それを、スモールサイズ(もちろんデカイ)のダイエットコークと組み合わせるのが定番だった。
一番安上がりな方法を求めるとそうなるのだ。
何年も前に経験したカリフォルニア大学のカフェテリアも、この映画の学校給食と大差なかったな。
その時、同じ英語クラスの子がホストファミリーから持たされてたランチバッグには、
ゼリーっぽいキャンディーとクラッカーが入っていた!
うげーー!なんちゅーひる飯じゃー?
Joeにそんなことが強く印象に残っているのを話すと、それはきっと良いショートフィルムの題材になりそうだから、
アメリカの映画製作志望の若い友人に勧めるそうだ。
「日本からきた女の子、学生食堂にて大いにたまげる。」
そんなの今さらって感じやけどね。
という会話をしつつも、イギリス人の食生活がアメリカ人よりましだとも思えない。
Joe、ジャガイモとチョコレートばっかり。
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by pirimiso | 2005-02-10 01:25 | JOEと映画を
ペーパームーン&風と共に去りぬ
この間の日曜には、「ペーパームーン」。

きのうは、NHK-BSで「風と共に去りぬ」だった。
何年ぶりかで観たけど、長いよー。
最初のウィルクス屋敷のパーティーのところだけ楽しむつもりで観始めた。
けど、そのシーンが終わったからって途中で切り上げて、TSUTAYAに別のを借りに行くなんて無理なことだったんだ。
それにしても、なんて贅沢な映画なんだろう。
一人のカン違いお嬢様(Joeの多くは無い日本語ボキャブラリー・オジョーサマ)の無いものねだり的な恋愛の物語を、アメリカの歴史の中のクライマックスと言える時代背景をただの舞台装置のように扱って描きあげている
確かに、原作にある交錯した人々の状況などを知れば、このストーリーが単なる豪華なソープオペラとは言えないのだけど。
南北戦争で負傷した兵士たちの、切断された脚を積み上げた当時の写真を見たというJoeの話を聞きながら観るには、ダラダラ続く4時間も悪くはなかった。
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by pirimiso | 2005-02-09 18:36 | JOEと映画を