イギリスで生きてみる
by pirimiso
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カテゴリ:EFFIE/エフィー( 2 )
Effieのゴスペル・ライフ
ブラック・チャーチでゴスペルを(エリぞうさんの「黒部エリぞうのNY通信」より)

c0048612_1692946.jpgEffieはグラマラスなボディラインが強烈インパクトのアフリカン・アメリカン・レディー。
もうそろそろ50が差し迫るお年頃とはいえ、
ショッピング・モールとか歩いてると男たちが振り返るベッピンなのだ。

ネイルサロンの前で、
カノジョの指先のお手入れについての講義を受けていると、にやけた男が近づいてくる。
「前に会ったことあるよねえ?」
と、うっすら口ひげの男。
うへえ~、めっちゃベタなセリフ!!こんなコト言うヤツ、ほんまにおるんやな。
「会ってないと思うわよ。アンタどこの教会に行ってるのさ?教会で会ったのかもしれないわねえ。」

Effieは熱心なクリスチャンなのだ。
「最近、教会には行ってないなあ。オレの妹がいつも○△教会で歌ってるぜー。」
「主はいつだって帰ってくる者を喜んで下さるのよ。Oh! My Lord!! Amen!」

この後、なんとかEffieを口説こうとする男と、信仰や礼拝についてほがらかに語り続けるEffieと、話はかみ合わないままに盛り上がり、にぎやかに弾む。 
妙な具合だ。
そばにいる私は男の眼中に入っていない様子なので、2人のやり取りをただ笑いをこらえながら眺めていた。
とうとう、男はあきらめて退場。

「わりとハンサムだったけど、次の恋人は牧師って決めてるからね。わたし、牧師の妻になるのよ。」と主のしもべはアッケラカンとおっしゃる。
たしかにEffieはシングルだし、まだまだ十分にキレイだけど・・・。そうか、結婚したいって思ってるんだ??!!・・・・牧師と?????

そんな調子だから、わたしがEffieと過ごした2週間は、ずーっと神様関連のおしゃべりから逃れようもなかったのだ。
しまいには、私は伝道師か牧師になって日本に教会を立てるべき運命で、カノジョに出会ったのだとまで言っていた。おいおい・・・・。

日曜日にはいっしょに教会へ。
ここは、サンフランシスコの対岸の小さな町。
むかしは海軍と港の町として栄えたというが、いまは活気のないよくあるアメリカの田舎町である。
礼拝会場のあるダウンタウンは、ふだん人影もまばらで寂びれた印象だけの場所だ。
Effieが所属する教会は大人数で、廃業してしまった映画館を日曜礼拝のために使っている。500名くらい収容できるけど、それでも足りなくて礼拝は2部制で執り行われるという。
1000名以上の信者の99パーセント以上はEffieと同じくブラックである。
肌の黒い人ばかり500人もいっぺんに見るのは初めてなので、そのことに単純に感動する。だいたい、この町のどこに、こんなに人がおったんやー?!!

Effieとその親友に挟まれて席についたわたしは、すぐに壮大なコーラスの響きに呑みこまれたようになる。
おおーーー!!!これが、ブラック・ゴスペルちゅうモンなんやーーー。
時にピアノ・ソロあり。ギター演奏あり。
素人とはとても思えないソロのアカペラ。
聖歌隊のコーラス。
そして、また満場の歌声が満ちあふれ、響きつづける。

この迫力には、正気を無くしそう。みんなが身体を揺らし、音に乗って踊りまくる。
知らず知らずのうちにわたしの身体も揺れている。
んーーー・・・。トランス状態になる人の感覚もわからんでもないねー。

牧師の説教は、シャウト&シャウトでわたしにはほとんど聞き取れなかった。
Effieがいま終わったばかりの説教が録音されているテープを買ってくれた。
みんな行列に並んでそのテープを買い求めている。
つぎの日曜までのあいだ繰り返し聞くのだという。
しかし、なんという早業!
この短時間でどうやってあんなに多くのテープを作ったんだろ?

よく言われるように、今のキリスト教はカソリックにしろプロテスタントにしろ、
アメリカではブラック、ヒスパニック系の強い信仰心によって成り立っているというのが、この人々のパワーを見ているとよくわかる。

世界を見ても、アフリカと南アメリカの圧倒的な信者数がキリスト教世界の多勢をしめている。
かつてのヨーロッパ人の植民地での強制的とも言える布教活動が、効を奏したというというコトか。 
皮肉にもヨーロッパでもアメリカでも、白人層のキリスト信仰は世代ごとに薄れつづけているのが現状なのだ。
日曜ごとに映画館に入りきらない人数が集まってくるEffieの教会のなかで、おそらくはただ1人の黄色い人として混じっていると、歴史につくられた"今"を強く感じるのだ。

Effieは今も、あちこちで独身牧師に会うたびに品定めしてるのだろう。
「カレのお説教はパワフルで最高!だけどあんまりキュートじゃないし、
 第一ビビッとくるケミカル・マジックがないわ!」
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by pirimiso | 2005-05-13 12:08 | EFFIE/エフィー
パーティー!
小さなパーティーによばれたEffieとわたし。

豪快な奥様方の1人がEffieにきく。
「それで、ディナーには何を料理したの?」
「インスタント・ヌードルよ。」とEffie。
「この日本のお嬢さんに、そんなモノたべさせたの!
 あきれたねー。」とマダム。
Effieはおどけて、
「でも、おいしかったよねー。」とわたしに同意をもとめる。
それは、インスタント・ラーメンのパックを使った
チャンポン麺風Effieオリジナルだった。
「うん。すごくおいしかった!」
「お客様に出した唯一の料理がインスタント・ヌードルですってさ!」
「そいで、この子もそれが気に入ったんだって!」
大きな身体を揺らしながら、笑いさざめく奥様達とEffie。
とりとめもないやりとりに、なごむひと時。

このでっかいマダムたちには、わたしはちっぽけな小娘に見えるようだ。
それもまた、愉快。
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by pirimiso | 2005-03-30 01:44 | EFFIE/エフィー