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イギリスで生きてみる
by pirimiso
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バカバカバカしい!!!
いま日本国中で、いったいどれほど多くの人たちが
右往左往させられていることだろう。
この「民営化」という、イリュージョンのような言葉に。

近所の公営プールが民営化されることが本決まりとなった。
わたしがここ5年ほどの間、月間20日以上通いつづけている温水プール。
阪神淡路大震災のあと、超お金持ちの市から凋落の坂道を
ころがり続けるココでは、想像されていた成り行きではある。
市の施設を民間業者に補助金付きで経営委託して、
市はその運営から手を引いてしまうというプランである。
経営経費や人件費の負担が無くなる分、
市の財政赤字を削減できると言うのである。

が、しかーし!
補助金額はいまだ不明瞭であるし、
委託後は入場料やレッスン料の収入も
民間業者の取り分となる。
こんな小都市のプールの経営が事業として
楽なものでないのは想像できるが、それを投げ出したからといって
削減できる金額は、プラスマイナスすれば大きくはないはずだ。
「民営化」するために各方面から検討して、行政改革に努めているんですよー!
というポーズを取りたいがための役人の方策にしか思えないのだ。
と、ともに業者とのやり取りの際にウラで動くカネの流れを想像してしまう。

この改変によって、多くのスタッフは職を失う。
われわれ利用者も、長年なじみのトレーナーを失うのだ。
利用者には高齢者が多い。
それぞれの体調を良く知ってくれているスタッフから、
新しい民間のスタッフに一気に変わってしまう事が
その人たちに配慮したやり方と言えるだろうか。
高齢者の体力維持が寝たきりを防ぎ、
財政圧迫を防ぐ最も効果的な対策となり得ることに着目すれば、
「民営化」の波に乗せられた安易な発想は生まれないはずだ。

腰椎の障害のせいで立っていることも困難だった時期に
トレーニングを助けてくれたスタッフと別れるのは、本当にさびしい。
また、彼らが中途半端な扱いを受けて戸惑うのを見るのはつらい。
同じように感じている利用者は多いと思う。
こういう施設は、カネが無くなったから売ってしまえばイイという質のものではない。
避けられない現状であるというのなら、
せめて今後の民間経営の方針を具体的にした上で、
現スタッフにポジションを確保する方向で動くべきだろう。
市側が、ハッキリした通達を出すのを遅らせている事が一番腹立たしい。

もう!こんな風に怒っていると、腰が痛くなってくる!!
by pirimiso | 2005-03-31 01:47 | 日々の怒り?
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