「もやしとニンニクの芽炒め」を美味そうに食べるイギリス人。
やっとここまで成長してくれたかと、しみじみと喜びを噛みしめる・・・・。
この人に十分な野菜を摂らせようとして、何度挫けそうになったことか!
野菜は丸ごとニンジン一かじりしたり、キュウリ数切れサンドイッチにすれば
ビタミン補給O.K.と思っていたみたい。
「ハンバーガーの小さなレタスさえ取り除くイギリス人多いんやから、
オレなんかめっちゃ野菜くうとるでー」的なコトをおっしゃる。
基本的に日本食は「ごっつい変な味」としか思っていないし
中華はチャーハン以外ダメ。(なんでまた、チャーハンなのか?謎や~!)
アジアン系のタイ料理とかは、“awful!”の一言で拒絶されてしまう。
ほんとに、食のバリエーションに乏しい人なのだ。
行ったことがない国の方が少ないくらい、若いころから世界中旅してるくせに
その味覚の許容範囲の狭さが不思議でならない。
よーく煮込んだ各種野菜を、ミキサーにかけてトロトロスープにしてしまう
子どもだましのような手が常套手段だったけど、飽きちゃうしさー。
生野菜食べてても、摂れる量は知れてるしさー。
シチューでクタクタに煮込む以外に、加熱調理した野菜になじんでくれたら
メニューを増やせるんやけどな~
少しずつジワジワと慣らしていくしかないかー?
ベーコンソテーの付け合せのマッシュポテトに、軽く炒めたキヌサヤを足したり
ポテトサラダに電子レンジで少し加熱したブロッコリを添えたり。
ヤツの愛するジャガイモとのコラボで、徐々に食感を覚えさせることから
始めたのだ。
いまでも東洋的な味付けは苦手のようだけど、あっさり目の塩味なら
残さず食べるようになった。
野菜嫌いのお子ちゃまに食育してるみたいで、手がかかるけど
少し成果が見えてきたのが嬉しい。